よくある質問FAQ

鼻からの胃カメラ検査を受けられますか?

当院では、鼻からの経鼻検査、口からの経口検査の両方に対応しており、患者さんにお選びいただいています。経鼻検査でも画質が飛躍的に向上した最新の極細スコープを使用していますので、お好みでお選びいただけます。

ピロリ菌感染の有無も調べて欲しいのですが、可能ですか?

胃カメラ検査で胃潰瘍または十二指腸潰瘍,胃炎が認められた場合に,保険診療でピロリ菌の検査・治療が可能になります。採取した組織を使ったピロリ菌の感染検査が可能ですが,診断の精度から便検査や呼気検査によるピロリ菌の感染検査をお勧めします。また、半年以内に胃カメラ検査を受け,上記疾患が認められている場合は、改めて胃カメラ検査を行わずに便検査や呼気検査などで感染の有無を確かめることもできます。

服薬している薬の休薬は必要ですか?

血糖値を下げる薬を服用されている場合、服用して検査を受けると検査前の絶食により低血糖発作を起こす可能性が高くなります。そのため、検査当日朝には休薬していただきます。また、血液をサラサラにする薬(抗血栓薬)を服用している場合、組織採取や大腸ポリープ切除で出血が止まらなくなる可能性がありますので、薬の種類と数によっては1週間前~当日からの休薬が必要になるケースもあります。服用されているお薬すべてを確認して、休薬・服薬をしっかりお伝えしていますので、ご相談ください。

胃カメラ検査は前日の食事に制限がありますか?

前日の夕食は21時までにすませてください。食事内容には制限がありません。また、21時以降は検査が終了するまで絶食ですが、水分は摂取してください。透明で色がなく、糖分を含まない水や薄いお茶などが適しています。

大腸カメラ検査で前日の食事制限はありますか?

3日前から海藻,キノコ類,ゴマ,繊維質の野菜,トウモロコシ,豆類,こんにゃくなどの食材を控えてください。検査当日の洗腸がスムーズに行われ,腸管の観察を良好に行うことができます。前日は3食すべて炭水化物中心の食事を腹7分目くらいの量で召し上がってください。。夕食は21時までに召し上がり、検査が終了するまで絶食です。水分補給は必ず行ってください。その際には、透明で色がなく、糖分を含まない水や薄いお茶などが適しています。

内視鏡検査はどれくらい時間がかかりますか?

検査自体の所要時間は、胃カメラ検査で5分~10分、大腸カメラ検査では15分~20分を目安にお考えください。大腸カメラ検査で大腸ポリープ切除を行った場合には、さらにもう少しかかります。大腸カメラ検査では、前処置で十分に腸がきれいになっていない場合や、過去の手術などで癒着を起こしている場合、さらに時間がかかります。鎮静剤を使った検査では、検査後15~30分程度お休みいただく必要があります。

組織採取や大腸ポリープ切除が痛くないか心配です。

胃や大腸の粘膜には知覚神経がなく、採取や切除による痛みを感じることはありませんので、ご安心ください。

検査後に制限はありますか?

胃カメラ検査では、咽頭麻酔によりむせこみやすくなっています。終了後1時間以上経過してから飲食が可能になります。最初は少量の水を慎重に飲み込んでむせこみがないかを確認してください。
大腸カメラ検査では、特に制限なく飲食可能です。ただし、組織採取や大腸ポリープ切除を行った場合には、入浴、食事、運動、長距離移動などに関する制限を数日~1週間程度守っていただく必要があります。制限の内容や期間には個人差がありますので、医師の指示を守ってください。

検査当日の朝までに休薬した薬は、検査後すぐに服用するべきですか?

休薬したお薬の服用を再開するのは、基本的に翌日からですが、薬や患者さんの体調などによって早めに服用を再開する必要が生じる場合もあります。医師の指示を守って服薬してください。

内視鏡検査ではどのような感染対策をしていますか?

当院では使い捨てできるものはすべてディスポーザブル製品を使っています。使い捨てできない処置具などに関しては、内視鏡学会の厳しいガイドラインを遵守し、専用の洗浄機を使うなど徹底的な洗浄と消毒を行っています。患者さんごとに、洗浄・消毒したものを用意し、使い回すことはありませんのでご安心ください。

毎年の健康診断で便潜血検査を受けていれば、大腸カメラ検査を受ける必要はありませんか?

便潜血検査は便に微量の血液が混じっていないかを調べるだけですから、早期大腸がんや大腸ポリープがあっても陰性になることがかなり多く、進行した大腸がんを見逃してしまうこともあります。大腸カメラ検査は、早期大腸がんや大腸ポリープを発見可能な唯一の検査ですから、症状がなくてもリスクの上がりはじめる40歳を超えたら受けることをお勧めしています。検査中に大腸ポリープの切除が可能であり、それによって将来の大腸がんを予防することもできます。

大腸がん検診の便潜血検査で1回陽性を指摘された場合も、大腸カメラ検査が必要ですか?

2回のうち1回でも陽性であれば陽性と判断します。便潜血検査陽性は、消化管のどこかから出血しているということです。大腸がん、大腸ポリープが隠れている可能性があります。早期発見のために、できるだけ早く内視鏡検査を受けてください。便潜血検査を再検査することも適切ではありません。

痔があって便潜血検査陽性になった可能性があっても、大腸カメラ検査が必要ですか?

大腸がんや大腸ポリープから出血している可能性はゼロではありません。当院では、肛門科の専門的な診療を行っていますので、痔の検査や治療も含めたトータルな診療が可能です。痛みや不快感を最小限に抑える検査と治療を行っていますので、安心してご来院ください。

胃や大腸の内視鏡検査をはじめて受けるベストタイミングはいつですか?

胃がんと、大腸がんの前がん病変である大腸ポリープは、40歳を超えると発症リスクが上昇しはじめます。胃カメラ検査・大腸カメラ検査は共に、自覚症状がなくても40歳を超えたら、はじめての検査を受けるベストタイミングです。

胃カメラ検査は何年ごとに受けると安心できますか?

ピロリ菌感染の有無や胃粘膜の状態、既往症や家族歴、飲酒・喫煙などによって変わりますが、目安としては毎年1回の頻度をお勧めしています。

ピロリ菌の除菌治療で除菌に成功した後も定期的な胃カメラ検査は必要ですか?

ピロリ菌が除菌されると胃粘膜の炎症の再発抑制によって炎症の進行は抑えられますが、萎縮性胃炎など胃に残ったダメージは残ってしまうことが多く、リスクは下がってもゼロになることはありません。そこから胃がんが発生する可能性があるため,毎年1回程度、定期的に胃カメラ検査を受けることが重要です。

大腸カメラ検査は何年ごとに受けると安心できますか?

慢性的な炎症性腸疾患がある場合や前回検査で大腸ポリープを切除した場合には1年に1回、疾患や異常がない場合は2~3年に1回の頻度で受けることをお勧めしています。個人差がありますので、医師にご相談ください